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輪読会で紹介された論文のまとめ

2022

0227

Donna Daly, Elodie Chiarovano, Wendy Joung & Hamish G. MacDougall (2023) The role of colour in the visual perception of trains and implications for railway worker safety, Theoretical Issues in Ergonomics Science, DOI: 10.1080/1463922X.2022.2161662(担当:吉岡陽介
  • 列車の色や形状によって、列車接近を検知するまでの反応時間が変化するか検証した
  • 列車の先頭車両の形状によって、接近検知に要する時間が異なることがわかった
  • しかし先頭車両の着彩の違いによって、接近検知に要する時間が変化するとはいえなかった

0212

河野 想大, 吉岡 陽介 :空間寸法の変化が感覚時間に及ぼす影響, 日本建築学会計画系論文集 第88巻 第805号, p.877-886, 2023年3月DOI https://doi.org/10.3130/aija.88.877(担当:吉岡陽介)
  • 空間寸法の変化が感覚時間に及ぼす影響を、仮想環境技術を用いた実験によって検証した
  • 瞬間的に空間寸法が変化する条件では、空間寸法がそのままの条件より再生時間が短くなる
  • 小さい空間へ移動する条件では、同一寸法の空間へ移 動する条件よりも再生時 間が短くなる

0123

馬淵 大宇, 吉岡 陽介, 藤井 晧介, 遠田 敦, 佐野 友紀 :没入型仮想環境における距離感の精度に影響を与える要因の検証, 日本建築学会技術報告集, 23巻, 53号, p.223‐228, 2017年https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijt/23/53/23_223/_pdf/-char/ja (担当:直井彩乃)
    • 「対象までの距離」に着目し、IVE における距離感(IVE 体験者がイメージした仮想の物体までの距離) の精度(IVE 上の距離との差)に影響を与える要因とその作用 を検証する
    • 3m の距離であれば、一旦記憶し再び遠いところから正確に近づける可能性が高い
    • 視野角と試行回数は距離感の精度に影響を与えなかった

1212

小林 航, 吉岡 陽介 :通路空間側面の凹凸の特徴と歩行者の精神的負担の関係 , 日本建築学会技術報告集, 27巻, 65号, p.378‐383, 2021年(https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijt/27/65/27_378/_article/-char/ja/)(担当:上田果林)
    • 通路における柱や扉、通路の交差点といった凹凸の特徴と精神的負担の関連性を検証
    • 一定間隔で凹凸が現れる連続性が途切れた時に、精神的負担が生じていることが分かった
    • 凸部を着色することで、認識するまでの時間が短くなり、精神的負担を軽減できた

1128

馬場健 , 扇谷えり子, 今西純一, 渡遺映理, 今西二郎, 森本幸裕 :都市林における森林浴の歩行速度の遣いが生理的・心理的変化に与える影響, レジャーレクリエーション研究第 64号, 13-22,2010(https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0301006618819628(担当:直井彩乃
    • 森林浴にはストレス緩和やリラクセーションの誘導があることを示唆する研究結果がある。
    • 森林浴の歩行速度によってその後の心理的、生理的評価に変化がみられた
    • 速い速度では一定時間継続的に、中程度では短時間のリラクゼーション効果を示す結果が得られた

1114

馬淵 大宇, 長澤 夏子, 斎藤 純平, 渡辺 仁史 :高層における窓際デザインの身体安定感とストレスの関係 高所ストレスの建築計画学的研究 その2, 日本建築学会計画系論文集, 77巻, 676号, p.1319‐1324, 2012年https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/77/676/77_1319/_article/-char/ja/(担当:上田果林
    • 高層階の窓際で「見下ろし行動」をした時の身体安定感と心理的ストレスの関連性を検証
    • 心理的ストレスは皮膚電位反応を計測し評価した
    • 手摺のある身体的安定感を感じる窓際では、心理的ストレスが減少し、不安定な床仕上げの窓際では、心理的ストレスが増加した

1023

Davidenko, N., Kopalle, H., Bridgeman, B.: The Upper Eye Bias: Rotated Faces Draw Fixations to the Upper Eye, Perception, Vol.48,No.2, pp.162–174, 2019.2.(https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0301006618819628(担当:吉岡陽介)
    • 人間には、他者の顔の左半分を特に注視して表情などを判断する傾向がある
    • しかし顔を回転させると左側ではなく上に位置する目を注視する傾向が出現した
    • また顔を回転させると、他の顔の部位よりも目への注視が支配的になった

0926

Juravle, G., Olari, E.-L., & Spence, C. (2022). A taste for beauty: On the expected taste, hardness, texture, and temperature  of geometric shapes. I-Perception, 13(5). https://doi.org/10.1177/20416695221120948(担当:吉岡陽介)
    • 形状(視覚)と味(味覚)の間の「クロスモーダル」に着目した研究。
    • いくつかの立体形状を主観評価させた結果、球体が最もおいしそうに見えると評価された。
    • 丸みを帯びた立体は甘味やうま味と関連し、角張った立体は酸味や苦味と関連することがわかった。

0912

谷崎充, 松本 啓吾, 葛岡英明, 雨宮智浩, 廣瀬通孝:実空間歩行における視覚刺激の速度操作と歩行速度変化の関係性,日本バーチャルリアリティ学会大会論文集,25(3C1-5),2020.9.(担当:直井彩乃)

0905

FUKASAWA, S., SHIMOMURA, Y.: 周辺視野における通知の動きの種類が気づきやすさと作業集中性に及ぼす影響, 人間工学, Vol.57,No.3, pp.119–128, 2021.6.(担当:吉岡陽介)
    • 周辺視野への通知の「動き」が気づきやすさと作業集中性に及ぼす影響を検討
    • 中心視野で暗算作業をさせながら,周辺視野に7種類の動きの視覚刺激を提示した.
    • 結果,水平と拡大の動きが気づきやすさや意味伝達性が有意に高く,選好票を集めた.
    • 気づきやすさと作業集中性の関係性はトレードオフではなく,有意な正の相関(両立性)が認められた.

0829

Corvin, S., Fauchon, C., Peyron, R., Reby, D., Mathevon, N.: Adults learn to identify pain in babies’ cries, Current Biology, Vol.32,No.15, pp.R824–R825, 2022.8.(担当:吉岡陽介)
    • 入浴中の泣き声(不快なときの泣き声)とワクチン接種時泣き声(痛いときの泣き声)は音質的に異なる。
    • 複数の赤ちゃんのこの二種類の泣き声を録音し、被験者に区別させた。
    • 現在子育中の親は、事前に学習した赤ちゃんの泣き声も見知らぬ赤ちゃんの泣き声も正しく識別した。

0822

Rockcastle, S., Danell MArch, M., Calabrese MArch, E., Sollom-Brotherton, G. B., Mahic MArch, A., Van Den Wymelenberg, K., Davis, R.: Comparing perceptions of a dimmable LED lighting system between a real space and a virtual reality display,(担当:吉岡陽介)
    • HTC Vive Proで提示した仮想空間での照明知覚と現実空間での照明知覚とを比較
    • 快適性や均一性、コントラスト、グレアに関する評価は仮想空間と現実空間と類似している
    • ただし薄暗くコントラストの高いシーンでは多くの評価尺度で有意差が現れることがわかった

HMDの視野角情報

0815

Hoogerbrugge, A. J., Strauch, C., Oláh, Z. A., Dalmaijer, E. S., Nijboer, T. C. W., Van der Stigchel, S.: Seeing the Forrest through the trees: Oculomotor metrics are linked to heart rate, PLOS ONE, Vol.17,No.8, pp.e0272349, 2022.8.(担当:吉岡陽介)
    • 覚醒度の影響を受ける2つの指標、心拍数と眼球運動の関連性を検証
    • ForrestGump鑑賞時の視線データと心拍数データをRandom Forestモデルで解析
    • 瞬目の頻度や時間、眼球運動の速度や振幅が心拍数と関連が強いことが示された

0808

Cha, S. H., Koo, C., Kim, T. W., Hong, T.: Spatial perception of ceiling height and type variation in immersive virtual environments, Building and Environment, Vol.163, 2019.10.(担当:吉岡陽介)
    • HMDを用いた没入型仮想環境が、物理環境での空間知覚をどのていど再現しうるか
    • 天井の高さや種類を操作した仮想環境において臨場感などの心理評価をおこなった
    • その結果、物理環境に類似した特徴的な空間知覚が仮想環境内でも確認された?

0711

大島正暉, 吉岡陽介: 高層建造物の有無と街路方向の指示の正誤が街路の同定精度に及ぼす影響, 日本建築学会計画系論文集, Vol.87,No.797, pp.1153–1161, 2022.7.(担当:吉岡陽介)
    • 既往研究で見られた街路同定時間の変化が高層建造物の有無によるものであることを追証
    • 3次元モデリングによって高層建造物の有無以外は全く同一の街路を用意し比較検証を行った
    • 高層建造物がない街路では方位の誤指示によって街路同定時間が長くなることが確認された

0704

川上直秋: 指先が変える単語の意味, 心理学研究, Vol.91,No.1, pp.23–33, 2020.(担当:吉岡陽介)
    • フリック入力による接近回避運動が、文字や単語の感情価に与える影響を検証
    • 下フリック(接近)の文字は上フリック(回避)の文字よりポジティブに評価
    • 下フリックの文字が相対的に多い単語ほどポジティブに評価される傾向がある

0627

菊池 翔太, 横山 ゆりか, 金 徳祐: 商業施設内においてオンラインサイトで情報収集を行う人の着座場所の特徴, 日本建築学会技術報告集, Vol.28, No.68, pp. 368-373, 2022.02.(担当:吉岡陽介)
    • 商業施設のベンチの物理的特性と、ベンチでの購買関連情報検索との関係を調査
    • 購買を考えている店舗に近く、かつ周囲の視線が気にならないベンチが選好される
    • 店舗からの距離と着座場所における情報収集の割合との相関が高いことがわかった

0620

菊池真由, 吉岡陽介: ランドマークを提示する視野領域と被験者の注視傾向との組み合わせが空間定位の精度に及ぼす影響, 日本建築学会技術報告集, Vol.28,No.69, pp.834–839, 2022.6.(担当:吉岡陽介)
    • 被験者の注視 位置座標を元にランドマークの一部分を非表示とするプログラムを 実装した
    • ランドマークを視角 20 度外側の上下の周辺視野で捉えることで空間定位の精度が向上する
    • 普段ランドマークを注視する被験者は、中心視野を制限された条件で空間定位の精度が低下

0613

小林 秀明, 前原 吾朗: 立体視画像観察時に固視刺激の奥行きが周辺視野の奥行き知覚に及ぼす影響, 基礎心理学研究, Vol.39, No.1, pp. 1-9, 2020.(担当:吉岡陽介)
    • VR環境では、両眼に提示する視覚刺激の位置をずらすことで、奥行きが知覚される
    • このとき両眼輻輳から得の奥行き情報と焦点調節からの奥行き情報は一致していない
    • 輻輳と調節の不一致が、周辺視野での奥行き知覚に与える影響を実験的に検証した

0606

鈴木 慎一, 小林 祐司, 姫野 由香, 佐藤 誠治: ゆらぎ理論とCGシミュレーションによる街路樹の植樹間隔の快適性評価に関する研究, 日本建築学会技術報告集, Vol.14, No.27 号, pp.275-280, 2008. 7.(担当:吉岡陽介)
    • 街路樹の樹木間隔をゆらぎ理論を用いて配置した場合の主観評価の変化を検証した 
    • ゆらぎ理論を用いた樹木配置の間での比較であり、ゆらぎVS等間隔の比較ではない
    • 論旨に不明瞭さはあるが、CGを用いた樹木配置の検証としては先見的な価値がある

0530

Vaz, J. R., Knarr, B. A., Stergiou, N.: Gait complexity is acutely restored in older adults when walking to a fractal-like visual stimulus, Human Movement Science, Vol.74, pp.102677, 2020.12.(担当:吉岡陽介)
    • 周期的な視覚刺激に同調して歩くことで、高齢者の歩様の欠陥を改善させる効果がある
    • 本研究では、フラクタル周期の視覚刺激が歩様の複雑さ(≒健全さ)に及ぼす効果を検証
    • フラクタル周期の視覚刺激をオン→オフにしても歩様の改善が持続されることが示された

0523

Sadalla, E. K., Montello, D. R.: Remembering changes in direction, Environment & Behavior, Vol.21,No.3, pp.346–363, 1989.(担当:吉岡陽介)
    • 様々な回転角の曲がり角を含む経路において、通過前後での方向判断のずれを検証した
    • 経路通過後に、曲がった角度、曲がる前の進行方向、出発地点の方向、のを推定させた
    • 進行方向から0、90、180度の回転において、回転角が正確に記憶される傾向が示された

0516

海野遥香, 藤田蓮土, 橋本成仁, 氏原岳人: VRシミュレーションを用いた生活道路における歩車すれ違い時の歩行者の不安感に関する研究, 都市計画論文集, Vol.56,No.3, pp.1343–1350, 2021.10.(担当:吉岡陽介)
    • 車とのすれ違いにおいて歩行者に不安感を与える環境因子をコンジョイント分析により検証
    • ロジスティック回帰分析により不安感が発生する速度と歩車間距離の関係を定量的に示した
    • 直交表を用いた実験計画法によって、分散分析を前提とした実験の省力化がはかられている

0509

伊東健一, 伴祐樹, 割澤伸一: 視聴触覚間のクロスモーダル効果による風向知覚操作,日本バーチャルリアリティ学会論文誌,Vol.26,No.4, pp.277–287, 2021.12(担当:吉岡陽介)
    • 視覚・聴覚・触覚のクロスモーダル効果によって風向知覚を操作する手法が提案された
    • 視覚情報と聴覚情報を組み合わせることで効果的に風向知覚を操作できることが確認された
    • 分析は、正規性の確認→分散分析→主効果・交互作用の検定→多重比較の順に実施されている

0502

小林航, 馬淵大宇, 吉岡陽介: 通路交差点の死角から出現する人に対する精神的負担を低減するための出隅形状の検討, 日本建築学会技術報告集, Vol.25,No.60, pp.845–850, 2019.6(担当:吉岡陽介)
    • 被験者の皮膚電位反応を計測することで精神的負担の少ない交差点の出隅形状を検討
    • 1,000 ㎜以上 の隅切りを施すことで精神的負担を有意に低減できることがわかった
    • 分散分析後の群間の差の検定では、Williams法による多重比較検定が用いられている

0425

菊池 真由, 吉岡 陽介: 中心視および周辺視でのランドマークの把握が空間定位精度に及ぼす影響, 日本建築学会技術報告集 Vol.26, No.62, pp.257-260, 2020.2(担当:吉岡陽介)
    • 視線追尾装置から出力される注視位置情報を利用し仮想環境内のオブジェクトの見えを制御
    • 20度内側の周辺視野でランドマークを捉えられることが空間定位の精度を顕著に向上させる
    • インタラクティブネス(中心位置探索)とアダプティブネス(注視データ活用)を併用

0418

大島正暉, 吉岡陽介: 街路方向の誤指示が既視の街路を同定するまでの時間に及ぼす影響, 日本建築学会計画系論文集, Vol.86,No.780, pp.459–468, 2021.2(担当:吉岡陽介)
    • 最初に通った時と異なる向きで街路方向を指示すると、街路の同定時間が有意に伸長する。
    • 被験者の主用参照系によって、同定時間の伸長の度合いに差があることが明らかになった。
    • 街路方向の正指示・誤指示によって、「風景異化」の生起を操作できる可能性が示された。

0411

杉山拓哉, 吉岡陽介: アプローチ空間の形状と吹き抜け空間の天井高の感覚量との関係, 日本建築学会計画系論文集, Vol.86,No.782, pp.1224–1232, 2021.4.(担当:吉岡陽介)
    • 吹き抜け空間までの経路の傾斜や曲折が、吹き抜けの天井高の感覚量に与える影響を検証した
    • 下り方向に傾斜したアプローチを通過することで直後の吹き抜け空間の天井高は高く感られる
    • アプローチ歩行中の吹き抜け上部への視線の遮蔽が注視特性に影響を与えることが示唆された

0404

鈴木康太,吉岡陽介: 段差と曲がり角との間の距離が注視特性および歩行特性に及ぼす影響, 日本建築学会技術報告集, Vol.26,No.62, pp.267–271, 2020.2.(担当:吉岡陽介)
    • 段差と曲がり角の間の距離が、歩行時の注視特性と行動特性に与える影響を検証した
    • 段差と曲がり角の間の距離が1400mmになると、段差上の領域への注視割合が増える
    • 段差を越える際のつま先部の高さは、対向歩行者が出現する条件のほうがが高くなる

0214

Ekelund, M., Fernsund, H., Karlsson, S., Mac Giolla, E.: Does Expertise Reduce Rates of Inattentional Blindness? A Meta-Analysis, Perception, Vol.51,No.2, pp.131–147, 2022.2.(担当:吉岡陽介)
    • タスクへの習熟が非注意性盲目の発生を減少させるを、14件の論文を対象にメタ分析した
    • タスク習熟者では、非注意性盲目の発生率がわずかに減少したが、顕著ではなかった
    • タスクと刺激の類似性が高い場合も、一般に予測されるような減速効果は示されなかった

0207

Bellazzi, A., Bellia, L., Chinazzo, G., Corbisiero, F., et al.: Virtual reality for assessing visual quality and lighting perception: A systematic review, Building and Environment, Vol.209, pp.108674, 2022.2.(担当:吉岡陽介)
    • システマテックレビューによって、照明研究にIVEを活用することの利点と欠点を精査
    • 既往研究を、仮想と現実の比較、仮想環境内での評価、IVEの活用方法、に分類
    • それぞれの既往研究で使用されているハードウェアとソフトウェアを分類し集計している

0131

Thomas, E., Yon, D., de Lange, F., Press, C.: Action enhances predicted touch, Psychological Science, Vol.33,No.1, pp.48–59, 2021.12.(担当:吉岡陽介)
    • 自分では自分をくすぐることができない、という既知の現象を実験的に検証した
    • 指先につけた振動素子を、別の指の動きに合わせ振動させ刺激強度を評価させた
    • 触覚・運動・予測のそれぞれが刺激の強さの評価に影響を及ぼすことがわかった

0124

Kim, J. J.-J., McManus, M. E., Harris, L. R.: Body Orientation Affects the Perceived Size of Objects., Perception, Vol.51,No.1, pp.25–36, 2022.1.(担当:吉岡陽介)
    • 重力に対する体の向きが対象の大きさの知覚に影響を及ぼすことを明らかにした
    • 仮想環境技術を使うことによって視覚刺激を統制し、重力方向だけを変数にした
    • 立っているときより寝ているときの方が、見ているものの長さを小さく評価した
    • 対象を小さく知覚している?対象を近いと感じている?などの仮説が提示された

0117

Silva-Gago, M., Ioannidou, F., Fedato, A., Hodgson, T., Bruner, E.: Visual Attention and Cognitive Archaeology: An Eye-Tracking Study of Palaeolithic Stone Tools., Perception, Vol.51,No.1, pp.3–24, 2022.1.(担当:吉岡陽介)
    • 石器への注視が、アフォーダンス(使われ方の可能性)の影響を受けることを明らかにした
    • 計算機により抽出した画像としての特徴的な部分と、被験者が注視した箇所は異なっていた
    • 石器の切削面(道具として使用する部分)には、より多くの注視(時間・回数)が集まった