中村 恭久
線状配置されたボラードが歩行者にもたらす安心感と飛び出し抑止効果
ボラードとは、自動車の進入防止のために車道と歩道の境界や交差点等に設置されるポールのことである。明確な要求性能や設置基準が公的に定められていないため、設置場所の状況や用途に合わせて、様々な形状や寸法が用いられている。ボラードには歩行者に安心感を与え、歩行者の安全を守る役割もある。しかし、ボラードが歩行者に与える影響について取り扱った研究は少なく、明らかにされていない部分が多い。そこで本研究では、線状配置されたボラードが歩行者にもたらす安心感及び飛び出し抑止効果について探ることとした。実験1では、ボラードの高さとボラード間隔が歩行者に与える安心感について検証する。実験2では、線状配置されたボラード列がもたらす飛び出し抑止効果について検証する。これらの実験の分析を通して、ボラードの設置場所に応じた配置計画に役立つ知見を得ることを本研究の目的とする
解説動画:線状配置されたボラードが歩行者にもたらす飛び出し抑止効果 (建築学会大会)
解説動画:線状配置されたボラードが歩行者にもたらす安心感と飛び出し抑止効果 5min
解説動画:Effect of Bollard Arrays on Pedestrian’s Sense of Safety 15min
研究成果
中村恭久,吉岡陽介 :車道と歩道の間に線状配置されたボラードが歩行者に与える安心感に関する研究, 日本建築学会技術報告集 28(69) 852 - 857 2022年6月
A Study on the Sense of Safety Brought to Pedestrians by Bollard Arrays, Takahisa NAKAMURA, Yohsuke YOSHIOKA, Proceedings of the 44rd Symposium on Computer Technology of Information, Systems and Applications, December 9-10, 2021
中村恭久:線状配置されたボラードが歩行者にもたらす安心感と飛び出し抑止効果- 2020年度 千葉大学 建築学コース 卒業論文